ヨーコ・フジワラとトリヤマユカコさん

「選択」

仕事や人間関係、暮らし方、お金、恋愛、結婚、出産…。周囲のものや人生は選択の繰り返しです。何が正しいのか、何を自分が選ぶのか迷うことも多いでしょう。

もちろん誰にでも、当てはまる正解なんてありません。しかし、迷ったり立ち止まったときに自分が選択する「基準/フィルター」はありますか?立ち止まって、考える。客観的に自分を見つめるためのフィルターがあるのとないのとでは、この先の人生に大きな違いが出ます。

こんにちは!ヨガジェネレーションのべーです。今日はハワイヨガ留学企画サンガワイのメイン講師、ヨーコ・フジワラ先生とアシスタントであるトリさんから、サンガワイを受けたあとの生徒さんの変化についてお話を聞くことができました!

マイソールの練習は自分との闘い

ヨーコ・フジワラとトリさんが話している

ヨガジェネレーションスタッフ

ヨーコ先生、実際にサンガワイを受けると皆さんどうなっていきますか?

ヨーコ・フジワラ

生きるフィルターが変わる気がする。サンガワイでは、アシュタンガヨガを軸にして教えているんだけど、マイソールは自主的にやる練習じゃない?普通のヨガクラスは先生がリードしてくれて、受け身でもできる。だけどマイソールは、自分でエンジンかけないとできない練習でしょ?しかも、私、強制しないからね。

(※マイソールとはアシュタンガヨガの練習スタイルです。自分のペースで練習していくのが特徴。個々のレベルや能力に合った速度で、先生から新しいポーズを習い、上達していきます。)

ヨガジェネレーションスタッフ

今日練習するかしないか、もう自分との闘いですね。

ヨーコ・フジワラ

そう。練習するもしないも自分の責任なんだよね。やらなくて後悔するのも、「やっておけばよかった」って思うのも全部ね。

哲学の授業が生きるマイソールクラス

ヨーコさんと笑顔で話すトリさん

サンガワイのアシスタント、トリさん

それにね、マイソールの朝練ってトレーニングの色々なことが凝縮されてるの。アーサナの練習はもちろんのこと、哲学の授業もね。

ヨガジェネレーションスタッフ

哲学ですか?

サンガワイのアシスタント、トリさん

うん。サンガワイは3週間しかないじゃない?1週目のマイソールって、まずはアーサナの順番とか覚えることに悩むし、筋肉痛で悩むでしょう?

ヨガジェネレーションスタッフ

はい。

サンガワイのアシスタント、トリさん

2週目は頭が悶々としてきて、他の人と比べたりする。

ヨガジェネレーションスタッフ

なるほど。

サンガワイのアシスタント、トリさん

ようやく3週目になって、落ち着いて練習することができるようになるんだけど。

ヨーコ・フジワラ

そのころにはもう卒業なんだよね。もうお別れ。

ヨガジェネレーションスタッフ

あっという間ですね。

サンガワイのアシスタント、トリさん

私が練習を見てて思うのが、「あ、この子昨日の夜の哲学の授業に結びついて出てるな」っていうことがあるの。誰にやらされるわけでもない、マイソールの練習だからこそすべてが現れるんだと思う。

ヨーコ・フジワラ

もちろん、私はその練習の様子を汲み取って、哲学の時にしれっと内容に入れてくのね。そうすると、その子はもちろんのこと、みんな自分に言われている気になるみたいなのね。そうすると、哲学の講義のあと、すごい考えて、翌朝みんなまた、自分のことのように練習に反映してくってことが起こるの。

サンガワイのアシスタント、トリさん

ヨーコさんは、みんなのマイソールの練習を見てたらわかるんだよね。そういうところがヨーコさんはすごいの。

ヨガジェネレーションスタッフ

確かに!

実はアーサナに厳しくない!?ヨーコ・フジワラの意外な一面

アシュタンガヨガレッドクラスの様子

ヨーコ先生来日時のレッドクラスの様子。サンガワイの卒業生の同窓会のようになります。

ヨーコ・フジワラ

ちなみによく最初にみんな、ポーズ覚えてないんですが…とか、できないアーサナがあるんですけど…ってみんな聞いてくるんだけどね。

ヨガジェネレーションスタッフ

アシュタンガヨガをやったことのない人からすると大きな問題かも。

ヨーコ・フジワラ

うん。でも、それ私は「できたらでいいよ」くらいなの。絶対できなきゃダメ、とかそういうことはない。意外と私、アーサナについては厳しくないんだよ。アシュタンガヨガは難しいプラクティスではあるんだけど。

「どうしてやるのか」が大事。サンガワイで教えていること

ヨーコ・フジワラのサンガワイの講義風景

ヨーコ・フジワラ

それより、大事なことがある。私はね、ヨガの先生を作っているわけじゃない。やるべきポーズ、言うべき言葉、正しいシークエンス。これをやりなさい、って教えてるわけじゃない。

大切なのは「なんで、それをやるのか」ってこと。

ヨガジェネレーションスタッフ

そうですね。

ヨーコ・フジワラ

それから「〇〇先生が言ったから」っていう教え方をする人っているよね。

ヨガジェネレーションスタッフ

はい。

ヨーコ・フジワラ

もちろん、素直に実践するのは良いんだけど、実践してみて違ったら、そこは論議するべきだと思うの。私は私が体験してきたヨガを教えてるんだけど、それが違うって感じたなら、それを私と議論すればいい。

ヨガジェネレーションスタッフ

じゃあ、逆にヨーコさんが育てたい生徒って?

ヨーコ・フジワラ

うん。サンガワイって、ヨーコをもう1人作る場じゃないんだよね。そんなの絶対に無理だから。そうじゃなくて、私にならなくていいから、あなたの良いところって何?っていうところを育ててる。私が教えたことは、全部使ってもらっていいから自分で実践して自分のものにして、それを誰かに伝えていってほしいなと思ってるかな。

人生の選択に責任をもつ。ヨーコ・フジワラが教えてくれること

ヨーコ・フジワラのワークショップの講義風景
なぜそれをするのか。その根拠は先生によってそれぞれです。ヨガ哲学だと言う人もいれば、解剖学だという人もいる。流派によってアライメントも違ってくるでしょう。

私もたくさんの先生を担当しています。その中で何が正解なのかはそれぞれ違います。誰が正解なのか、ではなく、自分が何を正解として選び取るのか。自分自身の選択に責任を持つことを、ヨーコ先生は教えてくれていると理解しました。

人は弱い生き物です。無意識のうちに人のせいにしていたり、自分に言い訳をしてみたり。自分と向き合う時間の中でそういった自分自身の弱い面を知ることにもなるかもしれません。でも、ハワイでの経験は必ず、帰国後、日本に帰ってきてから役に立つはずです。

何か言い訳してしまったとき、きっとハワイでの一場面を思い出すことでしょう。

逃げ出したいことに直面したとき、思い出すのはマイソールに行くか否か迷った自分かもしれません。

サンガワイに行くことによって「思い出す何か」を変える。そのたび自分と向き合い、そしてまた前に進んでいくことができる、その「人生のフィルターを変える場所」がサンガワイなのかもしれません。

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