内田かつのり先生がヨガの指導をしているところ

ずっと気になっていたけれども、なかなか参加することができずにいた、内田かつのり先生の「アナトミック骨盤ヨガ®:体験ワークショップ」に先日ついに潜入してまいりました!こんにちは、ヨガジェネレーションのカワミサです。

内田先生は現役の鍼灸師でもあり、業界誌で執筆されるほど第一線でご活躍中の先生。ヨガジェネでも、先生のヨガ解剖学講座は本当にわかりやすい!と大人気なんです。

そのヨガ解剖学をベースに、骨盤に特化した注目のメソッド「アナトミック骨盤ヨガ®(以下、アナ骨)」の体験講座。ついに参加できるとあって、朝から私は意気揚々、テンションマックスで駒沢大学スタジオに向かいました。が、しかし、講座後の帰り道は一転、ふらつく足元で「もっとアナトミック骨盤ヨガを知りたい!!」と熱い思いを胸に帰路に着いたワークショップの体験レポートをどうぞ!

進化するアナトミック骨盤ヨガの新たなテーマは?

身体の使い方を確認する生徒たち

この日は平日のお昼の時間帯にも関わらず、多くの方が続々とスタジオに集まりました。

その日は体験ワークショップでしたので、初アナ骨のかたから、何度も参加されているかたまで、幅広い「アナ骨ファン」が集結していて、皆さんの期待値もクラスの始まりから最高潮に。

ヨガジェネをご存知のかたは、「アナ骨はキツい」と耳にしたことがあるかもしれませんが、ただ闇雲に動いてキツいと言うのとは正反対!

実際のワークショップでは、コンディションを丁寧に確認しながら、正しい身体の動かし方を頭に入れて、自分の限界の1歩先まで挑戦する。そういったプロセスを踏んでアーサナをとっていくので、普段の練習よりも深く、自分の身体とその使い方について考えさせられます。

ローランジの姿勢でキープ

内田先生はその日のクラスの始まりに、2020年のテーマを

脳疲労に対してどうアプローチをするか?

とおっしゃいました。

アナ骨では、どのようにアーサナと脳疲労の解消をつなげていくのでしょうか?

究極の受容で、脳疲労に対してアプローチ

内田先生のお話では、今、生理学の世界で「グリンパティック」というワードが注目されているとのこと。

私たちにとっては聞きなれない「グリンパティック」とは、脳疲労をとるための体内システムのこと。耳慣れた物に例えると、体内の老廃物を回収して体外に排出する役割を持つ「リンパ」に近い役割と考えると理解しやすいかと思います。

現代人は常に交感神経がたかぶって、自律神経が不安定で眠りにつきにくい人が多いですが、ヨガのアーサナを通じて、自律神経の安定と調整は充分可能なことであり、ヨガが与えてくれる大きな恩恵の一つとも言えます。

効果的なアーサナを正しく行うことで、自律神経が安定して、心地よい睡眠への誘導にも役立ってくれると、先生はお話しされます。

ハイランジの姿勢で胸を大きく開く生徒たち

アナ骨のシークエンスでは、身体と心の不調改善のための「究極の能動」と、その後にやって来る、全てを手放して開放するシャバーサナという「究極の受容」によって、眠りにつきやすくなる自律神経の状態に導かれます。

その脱力している時に、先生が頭をマッサージしてくださることで「グリンパティック」が覚醒しやすくなり、脳疲労の解消にさらに効果が見込めるのです。

練習は自分の判断力を磨く時間

体験クラスでは簡単なペアワークから始まり、まずは正しい背中の在り方と、前屈する際の軸となる大転子の在処を確認するところから始まります。

知識として、背骨のカーブや大転子の場所については理解しているつもりでしたが、アーサナの練習の前にここまで意識したことがなかったほど、丁寧にその在処を手で触って頭にインプットします。

背骨を無意味に動かすことなく、大転子軸で動いていくので、クラスの始まりから前屈が快適にできる!触って意識づけしていくことが、こんなにも大きく身体の使い方に変化をもたらすとは!と驚きでした。

そしてシークエンスは、前評判通りにキツい!

久々にアーサナの練習で唸り声をあげてしまったほどに、身体の深層部をものすごーく使っているなと実感できる動きとホールドによって、開始15分で汗だく!

開脚前屈で背中を伸ばす姿

でもそのぶん、最後は心地よく眠りへと導かれていき、シャバーサナの時間ではほぼ眠ってしまいました。

シャバーサナは内観の時間として、眠るのは正しくないとする意見もありますが、内田先生のヨガは多くの人を受け入れてくれるので、私のように眠ってしまうことも良しとしてくれます。

内田先生が強調されていたのは、解剖学的に正しく安全に身体を使うことと合わせて、「自分の意思を持って自分で決める」ということ。

何が正解で、何が不正解かわかりづらい今の時代、ネットでの情報に惑わされる自分がいるかもしれない。でも最後に判断して選択するのは紛れもなく自分だということ。

日常生活では迷ったり、振り回されることがあっても、せめてマットの上では、自分の一歩を、意思を持って自分で決める瞬間にしよう。 

今は踏み込むところ、今は止めておくところ… そんなジャッジを、心と身体に対してきちんとくだせるようになろう、と励ましてくださいます。

クラス全員で自分の大転子の位置を確認する

先生がおっしゃった言葉で特に印象的だったのが、

たとえアーサナが未熟であっても、あなたのその背中に励まされる人がいる。そんな自分を作り上げていく。

ヨガを通じてなりたい自分の姿とは、「未熟でも、自分で判断ができ、そしてその姿で周囲の人にも影響を与えられる」そんな強い姿なんだ、と改めて認識することができ、密かにうるっとしていました(照)

自分や生徒さんのために極めたい「アナ骨メソッド」

内田先生がアシストしている姿

クラスの初めに感じた、「アナトミック骨盤ヨガ®は普通の骨盤調整ヨガとは違う!?」という驚きは、クラスを終えて実感した身体と心への作用によって、「もっと極めたい!そしてもっと多くの人にこの効果を感じて欲しい!」との思いに変化していきました。

実際のアナ骨は、身体の中心部であり要になる骨盤にフォーカスしながら、身体と心の不調改善を目指すメソッド。ただ、骨盤周辺を緩めて鍛えるだけのメソッドではないのです。それだけに、解剖学の知識を深めるにも、シークエンスを正しく行えるようになるためにも、学びと実践あるのみ!

次回は、内田先生の「【新】実践ヨガ解剖学講座< 基礎編 >:集中講座」や、「アナトミック骨盤ヨガ®指導者養成講座(4日間)」 に参加したいなと検討中です。

体験ワークショップではシークエンスが始まる前に、何を目的として、何を意識すべきかをしっかり教えていただけるので、よくわからないまま進行してしまうことはなく、短い時間の中でも効果を実感できます。

ご興味ある方はぜひ一度、その効果を確かめにいらしてください!