グルジのヨガ哲学トップ

約8年間に渡り、ヨガジェネレーションと共にお仕事をしてきたクリシュナ・グルジ最後のワークショップが先週末、終わりました。たくさんの卒業生に会えて、嬉しいやら寂しいやら、いろんな感情が動く2日間でした。

こんにちは、ヨガジェネレーションのべーです。

個人的には、この季節が一番ヨガをしていて気持ちいいなぁと思える季節です。日は短くなったけれど、グルジのマントラが響くスタジオはすごく良い空間。トレーニングで何度も聞いたはじまりの祈り。グルジと一緒に仕事が出来て、本当に楽しい4年間だったなと思いながら、それを聞いていました。

最後の哲学の講義。まずはこの世の仕組みを学ぶ

グルジの哲学講義の様子

今日のテーマは、マイライフの中にグナの考えを入れながら生活することを勉強します。

とグルジ。グルジに今回の2日間で、お願いをしていたことがありました。「皆、グルジがいない間、どんな風に生活したらいいか、どんな風にヨガの練習をしたらいいのかを教えてほしい。」だから、今回は、ヨガ哲学もハタヨガの講座もテーマは「セルフプラクティス」。

ヨガ哲学の講義では、3つのグナを使って生活をすることによって、自分の人生の「選択の方法」を勉強しました。

グルジの最後の講義の様子

マイライフはチョイス(選択)です

とグルジは何度も講座の中でお話をしてくれましたが、大前提として、まずはこの世の中の仕組みをお話してくれました。サーンキャ哲学では、世界はプルシャとプラクリティの出会いによって作られたと説かれています。

  • プルシャ:私たちの本質部分。本当の私。霊魂、真我とも云われる。傍観すること以外に何も行動を起こさない純粋な存在のこと。
  • プラクリティ:物質全ての原理のこと。自分の体や思考、心などこの世にあると認識できるものは全てプラクリティが根源。

今回はプラクリティを構成する3つのグナのお話です。

3つのグナとは?何を選ぶのか考える重要性

グルジの講座にはたくさんの人が訪れてくれました。
スタジオとオンライン合わせて参加者は43名になりました。


私たちが目で見るもの、耳で聞くもの、鼻で嗅ぐもの、この世の中のすべてのものは3つのグナで構成されています。

  • サットヴァ=汚れないもの、軽い、照らし輝く、調和、軽い、幸福、知識
  • ラジャス=激しい動き、激情、渇愛、執着、行為、躁状態、貪欲
  • タマス=濁っている、思い込み、怠慢、怠惰、睡眠、怠慢、迷想、無活動

    参照:https://www.yoga-gene.com/post-29897/

これらに良い、悪いはありません。この3つの性質をよくわかった上で、生活することが大事であるとグルジはお話してくれました。

例えば、このポットの中はコーヒーです。今は皆に哲学を教えないといけない。コーヒーはラジャスだけど、必要です。

この選択が今のグルジには必要。だということですね。

最終目的はグナを超えること。3つのグナは全てのものにある

ヨガ哲学集合写真
ヨガ哲学をスタジオで受けてくれた皆さま

この3つのグナを理解すれば、それを日常に活かすことができます。

ヨガをする前にライフがありますね。ライフも大事ですよ

とグルジは話します。ヨガマットの上も大事ですが、マットの外でどんな生活をするのかも大事。

講座の中でこんな質問がありました。

全部サットヴァなもので生きられたらいいけれど、それでも仕事はしなきゃいけない。それでもサットヴァでいられる方法はあるのか

グルジはこう話してくれました。

お仕事の時間にサットヴァ見つけようと思ったら皆お仕事をしないですね。サットヴァは静かだから。だから、お仕事以外の時間で、ジャパする(ジャパ瞑想)、マントラ唱える、これがサダナです。

サダナとは、スピリチュアルなプラクティスのこと。できるだけ朝は早く起きる、マントラ唱えながら、お風呂に入る、トイレに行く。ご飯がサットヴァなものを食べられないなら、ご飯の前にお祈りをする。

私たちの生活、全てをサットヴァにすることは難しいですが、取り入れることはできます。ハタヨガのプラクティスもそうですよね。日常に取り入れることで、サットヴァ性を高めてくれます。

そして、最終的にはこのグナを超えていくこと、私たちの魂、プルシャに出会うことが目標です。サットヴァ性を高めていくことは、ヨガの目標へと到達し、そして、病気やストレスからも解放されるとグルジは話してくれました。

「頑張ってください」

と最後に激励も(笑)グルジから学んだことを皆さん生活に活かしていってくださいね。

いってらっしゃい、グルジ。感謝の気持ちを込めて

グルジへの最後のお花を渡しているところ
グルジへたくさんの感謝をこめて。

グルジのレポートも、数えきれないくらい書いてきました。当分書くこともないのか…と思うと寂しくなります。担当し始めた頃は、グルジの話す言葉の意味を理解するのが必死でした。(笑)

何度も聞き直す私にグルジは

べーさんは電球だね。電気つくまでに時間かかる。蛍光灯みたいに1回でつかない

なんて言われたことも(笑)

グルジと女性が勉強している様子
まだ担当を始めた頃。グルジのTTが終わるとグルジに質問責め。

でも、今回の講座の最後に皆を集めて、こんな話をグルジがしていました。

私、初めて大阪でワークショップやったとき、5人しか人が来なかったです。でも、ヨガジェネに来て、いっぱいの人に逢えました。私、酒造さん(ヨガジェネの代表)に出会ったときのこと、今も忘れてないね。今ばかり見ているとエゴが高くなる。エゴ高くなると未来は見えないですよ。過去→今→未来って続いているものだから。

グルジはいつも、酒造さんに「おかげさまで」と言っていました。

「グルジすごいね、いっぱい人来てるね」と酒造さんが声をかけると、「べーさんのおかげさまで」と返していました。それを聞く度、次また頑張らなきゃなあと思っていたことを思い出します。(今思えば上手く使われていた気もする(笑))

そんなグルジの集客もしばらくないんだなあ…。

呼吸は出たらまた入ってくるでしょう?それと同じですよ。

最後に私にこんな話をしてくれたグルジ。明言はしませんでしたが、またきっと戻ってきてくれるのでしょう。その時は、皆で「グルジおかえりなさい会」をしましょうね。

グルジの90分クラス参加者の皆さま
グルジの90分クラス参加者の皆さま
グルジの90分クラス参加の皆さま
グルジの90分クラス参加の皆さま

グルジ、そして、ご参加頂いた皆様、そして、いつもグルジの講座を受けて下さった皆さま、グルジの本拠地、新潟のヨガスパの皆さま、本当にありがとうございました。また必ずお会いしましょう!