大阪でのムーンサイクルヨガワークショップ

元々自然療法に興味があって、ヨガに出会ったこともあり、20代のころからアーユルヴェーダも一緒に勉強をしてきていました。今回のムーンサイクルヨガにもこの『アーユルヴェーダ』が結構大きく関わっています。

こんなお話で始まった、サントーシマ香先生の「ムーンサイクルヨガワークショップ」。なんと4年半ぶりの開催ということもあり、スタジオもオンラインも合わせて43名が受けてくれるという嬉しい結果に。

しかも、来てくれた生徒さんの多くが、ムーンサイクルヨガが初めてという方たちですごくうれしかったです。

こんにちは、ヨガジェネレーションのべーです。

久しぶりに香先生が大阪に来てくれて、やっぱりスタジオで感じる皆のエネルギーはいいなぁと思いながら、受付をしていました。

古代アーユルヴェーダの教え。ムーンサイクルヨガのベース

4年ぶりの香先生のムーンサイクルヨガワークショップ
4年ぶりの香先生のムーンサイクルヨガワークショップ

人の体の中には5つのエネルギーがあって、それを組み合わせた3つのドーシャというエネルギーがあります。そのうちの1つヴァーダ、風のエネルギーと呼ばれるものが今日のムーンサイクルヨガの肝となってきます。

最初は、アーユルヴェーダの大まかな説明から始まったワークショップ。ご存知の方も多いかもしれません。アーユルヴェーダには、私たちの心や体は、地・水・火・風・空という5つのエレメントが、3つのドーシャ、ヴァータ・ピッタ・カファを構成し、それらがバランスを取りながら作用している、と考えられています。

このヴァータ、風のエネルギーは、動き回ったり、アクティブなヨガをしていたり、忙しくしていたり、睡眠不足だったり。更に加えると考えすぎたり、心配しすぎたり、気を使い過ぎたりすると乱れるんです。

上手くバランスが取れているのが理想とされるドーシャ。自分のキャパシティを超えて乱れてしまうと、心身に不調が出てきてしまいます。

香先生のお話を聞いていると耳が痛い。忙しくしていたり、考え過ぎたり、動き回ったり…。大抵私の生活の一部を言われているいるようでした。(笑)皆さんはいかがですか?

現代社会を生きていると、のんびりしたいけど、思うようにいかない…ということ多々ありますよね。

ミドルエイジ以降の年齢は「ヴァ―タ」を乱さないヨガを

ムーンサイクルヨガの肝。ヴァータのケアをする
ムーンサイクルヨガの肝。ヴァータのケア

特に、産後の時期と、ミドルエイジからシニアにかけて変化していくライフステージというのは、徐々にこの風のエネルギーが高まっていく時期だと云われています。なので、この時期は過度に動き過ぎたり、刺激をすることで自分のバランスを整えようとすることはちょっと見直してみる方がいい。楽しいんだけどね(笑)

ともお話してくれた香先生。段々と年を重ねるにつれて、ヴァータ、つまり、風のエネルギーが高まっていくというのは自然の摂理。お肌もカサカサしてきたり、関節がきしむなぁ・・・ということが増えたり。寝つきが悪く成ったり、小さなことが気になって不安になったりするのはヴァータの高まりからくるもの。

こういったことがひどくなる前の段階から、ちょっとケアができるといいなというのが今回のワークショップです。香先生も、

内臓とか神経系に負担をかけずに持続可能的なことというのを、私はヨガを通じて伝えていこうと思い、ここに至っています。

とお話をされていました。

骨盤周りを整える。年齢に合ったヨガの練習

ムーンサイクルヨガのクラス風景
ムーンサイクルヨガのクラス風景

そこで、今回のヨガの練習では、

ヴァータというのは、早くて、乾燥させて、不安定で動き回る性質というのを持っています。それにバランスをとるように、ゆっくりとした、潤いを取り戻すような、そして安定させるようなポーズの練習、それから、ヴァータというのは、骨盤域にあたりますので、この骨盤周りを整えたり、緩めたりするような練習を行います。

ムーンサイクルヨガの講座風景

ということで、実践をして頂きました。緩みすぎても、骨盤底筋の構造上、腰痛を起こしたり、尿漏れや、子宮脱といったトラブルの原因にもなります。伸ばすだけでなく、安定させる、強化する練習も行っていきました。

自分を大切にすること。自分との関わりを大切にする

ムーンサイクルヨガワークショップの香先生

そして、練習の中で、香先生が大事なお話をしてくれました。

ムーンサイクルヨガで大切にしている8つの考え方というものの1つにセルフケアとしてのヨガというのがあります。セルフケアの中心にあるのは「私は自分自身を大切にします」ということなんです。自分自身の体というのは、生まれてから死ぬまでずっと共に過ごしていく対象ですよね。それを考えた時に、大切にする価値のある自分、自分との関係性というのもムーンサイクルヨガでは大切にしています。

この考え方は、香先生のクラスの中でもたくさん取り入れられています。クラス中は、何度も「もしよかったら」と何度も声をかけてくれ、選択肢を私たちに与えてくれます。

呼吸も、「あえてゆっくりとのんびりと好きなだけ時間をかけて呼吸をしていきます。」というように、無意識に早くなってしまう呼吸を誘導してくれます。

私がじんわりと心が温まったのが、

セルフケアとしてのヨガは今、自分が何を感じているかを味わいながらヨガをしてください。大切な人を大切にするのと同じように自分のことも大切にしましょう。

というワード。大切な人には優しくできるのに、自分のこととなると、毎日毎日頑張らせてしまうという人も多いはず。

せめて、ヨガをしているときくらいは、自分を優しく労わってあげたい。

それがきっといつか、マットの外でも自分を大切にすることに繋がっていくはず。ムーンサイクルヨガは、忙しく走り回っていることが多い女性のために作られた、ヨガメソッド。

今回のレポートでご紹介したのは、ほんの一部分ですが、興味を持った方はぜひ、ムーンサイクルヨガ指導者養成講座へ。

こういった、ミドルエイジ以降のスローダウンしたヨガというのは、高齢社会となっている今後、もっと必要となってくるはずです。いよいよゴールデンウィーク明けから開催されますので、急いでチェックしてくださいね。