こんにちは、ヨガジェネレーションのかめこです。年末年始を実家で過ごした方も多いのではないでしょうか?

ふとした瞬間に、両親を見て、「年をとったな・・・」と感じるかもしれません。ずっと元気でいて欲しい、自分の足で歩いて欲しいと、「ヨガをしよう」と声をかけるかもしれません。それで毎日ヨガをしてくれたら最高ですが、実際は声をかけることも照れ臭くて難しい、毎日どころか「やらない」と頑なな両親と喧嘩をしたり・・・。現実は厳しい・・・。ということで、「母親とヨガをする」ということを実現して、結果を出したアナトミック 骨盤ヨガ:ヘッドティーチャーと、ヨガ解剖学講師:内田かつのり先生から解剖学を学び、ヨガ指導者として活動しているさいとうなつみさんに対談をしてもらいました。

今回は、Vol.03の最終回。さかたのりこ先生とお母様のエピソードをお届けします。ティシュを近くに置いて、お読みください。

お腹をさすると、猫背が改善する?のりこ先生が始めたこと

笑顔で話してくれるのりこ先生

のりこ先生は、「毎日、これをやってね」というような宿題はやってもらっていたんですか?

うん。週に一回は一緒にやるけど、それ以外は1人でやってもらう宿題を出してたね。

母は、「娘のために」っていう気持ちはもちろんあるんだけど、「自分のホープ」が見えないと続かないかもしれないと気づいたの。それは本人は全く認識していないし、痛いし、良くなるとも思っていない。

最初は母のホープは「猫背を治したい」だったの。まずは筋トレとかじゃなくて、お腹の前を私がさすることから始めたの。

えー!それは猫背改善に直結するんですか?

運動療法としてのヨガの可能性を見せてくれる内田先生とのりこ先生

肋軟骨っていうところ、いわゆる腹直筋を引っ張るような感じでね。それだけで、結構まっすぐになるのよ。「こんなことで変われるんだ。しかも短い時間で。」っていうのがめちゃくちゃ大切。

「そのまっすぐな背中を保つんだったら、次は姿勢を保つ筋肉を鍛えなきゃいけないね」って。今度筋トレに誘っているの。

運動強度を測るものって、心拍数だけじゃなくて、ボルグスケールって言うものがあるのね。「ちょっと楽・ちょっとキツイ・キツイ・凄くキツイ・もうダメ」っていう段階があるの。私が母、父、他のシニア世代の方にヨガを伝えるとしたら、このボルグスケール絶対に大事にするのね。

キツイ部分が効果があるとしても、そのキツイが嫌になったら元も子もないわけで。効果として適切なキツイと、母が感じるキツイって別なのね。だから、本人の「キツイでも耐えられる」とか、「ややキツイ位でちょっと長くキープした方がいい」とかっていうさじ加減は、筋トレの時は絶対にやった。

背中がまっすぐになると、こんな風に変われるんだって気づくと、次のホープが変わるのよ。「猫背は良くなったけど、痛みが残ってる。」と言ったら、今度は血流を良くするメニューに変えようっていう具合にね、背中をまっすぐにするメニューから、血流を良くしていくメニューに変える。

それで1年くらい経った頃に、姿勢も整って、痛みもなくなったかな。

すごい・・・!「ヨガをする」っていう一般的なイメージとは違うけど、解剖学を学ぶと、そんな効果を狙った運動指導ができるようになるんですね。

のりこ先生のお母様の体の変化

そうなったら、次の母親のホープが「フラダンスを習いたい」に、変わったの。それを聞き出して、内容を変えたよ。

そのホープを聞き出すのも、「次はどうなりたい?」っていう聞き方では、引き出せなくて。日頃のポロっと話すことを聞き漏らさないようにしてた。

のりこ先生とヨガをしたことで、お母様の人生が確実に変わってますよね。私まで嬉しいです!

私もめっちゃ嬉しかった!そして、始めてフラを習い始めたら、衣装作るわけよ。「衣装ができたよ!」ってお披露目してくれて、下手くそなフラダンスを踊ってくれたの。その時は泣いたなー!

今夜はフラダンス仲間と、飲み会なんだって!

のりこ先生のエピソードは、「親にヨガをして欲しい」と考えている方や、「ヨガでどうにかなるのでは?」という症状を抱えている方が身近にいる方にとって、大きな可能性を見せてくれたのではないでしょうか?解剖学は乾いたものというイメージがあるかもしれません。でも、解剖学を学ぶことで目の前の人の体の悩みが軽減して、心が変われば、それはとても幸せで暖かいことですよね。

この3本の対談を通じて、「私もやってみよう!」と行動に移す方がいれば、こんなに嬉しいことはありません。

のりこ先生、ありがとうございました!

さかたのりこ先生のプロフィール

  • アナトミック骨盤ヨガヘッドティーチャー
  • ヨガスタジオ:Manawa Houseオーナー
  • ヨガ解剖学アカデミーディレクター

鍼灸師でありヨガ解剖学講師・内田かつのりに師事し、ヨガインストラクターとしては異例の、解剖学だけで300時間以上を履修を誇る。以降、同氏のアシスタントとして右腕となる。2013年3月、東京都板橋区に 女性専用ヨガスタジオ Manawa Houseを設立。内田かつのりから唯一アナトミック骨盤ヨガヘッドティーチャーの認定を受ける。

現在、内田かつのりから絶対的な信頼を得て、同氏の講座のテキスト作成も行う。そのテキストは、ヨガ指導者の視点から作成され、「わかりやすい!」と好評を得る。

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