パソコンに向かって手を合わせるサントーシマ香先生

画面をオフにしてもいいですし、横になっていてもいいので、無理なく受講して下さい。

体調が悪い生徒さんがいるとき、香先生は必ずこのように声掛けをされます。

先日、サントーシマ香先生による全米ヨガアライアンス認定指導者養成講座、オンライン第4期生がめでたく卒業されました。

オンラインの講座が主流となって思うこと。

実にさまざまな背景を持つ方が、受講されているなぁ…と。

海外からの受講、お子さまが同じ部屋にいる中での受講、体調が思わしくない方、夜勤のお仕事をされている方。3年前までの、現場まで足を運んで頂き開催する講座では、とても考えられなかったことです。

オンラインでのメリットを充分活かしたいという想いで、香先生のRYT200も第1期から、お子さまの送り迎えなどでの途中退出、アーカイブの提供など、可能な限り受講していただきやすいように環境を整えて来ました。

それぞれの生活に溶け込むRYT200の学び

スクリーンショットの集合写真 高尾美穂先生と、香RYT200生
高尾美穂先生もゲスト講師に名を連ねるRYT200はここだけ!

このオンライン4期の皆さまも、さまざまな背景をお持ちの方が集まりました。

日本と昼夜がほぼ真逆のカナダ、時差はあまり無いのですが、季節が真逆のニュージーランド。小さなお子様がいらっしゃる方や、ご懐妊中の方。仕事でバリバリと活躍をされる方。

そもそも日常生活を送るだけでもタイトな状況。でも、ヨガの学びを深めたい。ヨガを伝えられるようになりたい。そんな想いを持った皆さまです。

朝は、バタバタと支度をして、送って帰ってきて、ほっと息つく間もなくZoomを立ち上げて講座に入る方。カナダからご参加頂いた方は、家族が寝静まってからもひっそりと講義を受け、あまり遅くならないうちに途中退出をされていました。

時間の調整、すごく大変だったかと思います。みなさん、本当におつかれさまでした。

自分なんかここに居ていいの?不安から始まったRYT200

笑顔のサントーシマ香先生
香先生のRYT200は、皆さんのシェアの時間が多いのが特徴

時間の調整だけではなく、始めは心の調整が付いていない方も、実はいらっしゃったようです。

最後のクロージングサークルで、お1人お1人の講座の感想や、これからどのようにヨガと関わっていきたいか、お話頂きました。

何名かのお話で同じようなワードが出てきたのを聞き、香先生と私は驚くことになるのです。

自分なんかがここに居ていいのか、不安でした

前半はすごく苦しかった

ヨガを深めたいと思って入ったけど、最初は苦しかった

「えー、みんなそうだったの!」

「あれは植木鉢の中の土をきれいにする作業だったんだ」戸惑いながらも迎える月曜日

スクリーンショットの写真 Maiko先生とRYT200生
アーサナパート担当のMaiko先生との集合写真。

ある方がこのように例えてくれました。

きっと前半で植木鉢の中の土を掘り起こしてゴミを取って、キレイにしていたんだと思う。そして休みの間に種をまき、後半で栄養を与え、この卒業でやっと芽が出て、これから自分の花を咲かせていくんだと思います。

見事に、この7か月間の学びとご自身の成長を分かり易くお話されました。

皆さん、苦しみながらも、毎週の講義で新しいことを覚え、少しずつでも前進されたからこそ、最後振り返るように、このような言葉がつぎつぎに出てきたのかもしれません。訥々と「自分の嫌な面を見ることが辛かった」とお話される方も。

現在進行形であれば、こんな言葉も出てこないかもしれません。何かを乗り越えたからこそ、シェアできること。皆さんなんて強いんだろう。

まだまだ未熟で、自分の弱さを認められない私は本当にうらやましく思いながら、お話を聞いていました。

土壌を耕し、花を咲かせる準備ができた皆さん。それぞれの日常に戻る。

スクリーンショットの集合写真 ガイコツの背景で映るRYT200の生徒さんとMAKI先生
サプライズでガイコツの背景に!解剖学のMAKI先生との集合写真

そんな葛藤の中受講して頂いた皆さま。

たくさんの先生方の、かけがえのない知識を学ばせて頂いた

自分で選ぶ、という本当の意味が分かった

自分と向き合える時間がたくさんできた。自分との関わり方も変化しました

自分の人生って、自分でデザインできるんだということが分かりました

全員の言葉を1つ1つしたためたいのですが、代表してこんな言葉を取り上げさせて頂きました。

皆さんが本来持っていた心の種をまく土壌が、もしかしたら、これまでのあらゆる経験を経て、私は種を撒ける状態なのだろうか?という疑問を持ちつつ、この講座に辿り着いたのかもしれません。

香先生のヨガや考え方に共感してこのトレーニングを受け、7か月間実践され、卒業の日を迎えられました。

土壌はもともとありました。この講座で、耕したり、水や栄養を与えたりする方法を学んだ皆さまは、それぞれの日常に戻り、花を咲かせていかれることと、ワクワクします!

わたしも、至らぬことばかりで、ご迷惑とご心配をお掛けしましたが、皆さんには温かく見守って頂き、本当にありがとうございました。

自分の想いを、しっかりと言葉にされた皆さまは、本当にスゴイです。皆さまのこれからの人生がより良くなりますよう、お祈りしています。