サントーシマ香先生が海に向かって合掌している

あらゆる病気は元来ひとつのものであり、ストレスがその根本にある

クリシュナ・マチャリヤ師(訳:サントーシマ香先生)

ストレスとは、良いものもあれば、悪いものもある。しかし、処理しきれないほどのストレスは、私たちの病気の原因にもなってしまいます。

こんにちは、ヨガジェネレーションのべーです。

先日、サントーシマ香先生のヨガニードラ養成講座の2日目が開催されました。講義を聞きつつ、ヨガニードラの可能性と、これからの時代、すごく必要なプラクティスであることが伝わってきて、これは皆さんにもシェアしたいと思い、これを書いています。

ストレスが及ぼす体や心への影響は?

ストレスで食べ過ぎてしまう人

ちなみに、皆さんストレスがかかり過ぎてしまったとき、自分でわかる自覚症状はありますか?

今、私の周りのスタッフに聞いてみると

「呼吸が止まっているときがある」「体が硬くなる」という子がいたり、「おなかがすいてないのにすごい食べたくなる」という子がいたり。(受験のときにはチョコレート食べ過ぎてすごい太ったらしい。笑)

私と言えばイライラしているときは、口調が強くなってしまったり、視野がすごく狭くなっていしまう。いつもなら気にならないような小さなことが気になって更にイライラするという悪循環(笑)こういうとき、一緒に仕事をしているスタッフには非常に申し訳ない。何なら、社長にまで、強気な発言しまうときも(笑)(ごめん、MIKIZO)

笑いごとで済まされていればいいけれど、こういった、小さな影響が積もり積もって、あらゆる疾患に繋がることもあります。

メンタルヘルスの悪化、ストレス症状を感じる人は増加傾向に

池袋オリーブメンタルクリニック|心療内科・精神科

こういった状況が長く続くことによって、心身に悪影響を及ぼすことは、もはや皆さんも周知の通りです。香先生の講座内でも、ストレスによって起こりえる様々な症状を勉強しました。

また、先日丁度「ヨガ×精神疾患」という講座がヨガジェネレーションで開催されたのですが、そのときに精神科医である松島先生が、こんなお話をされていました。

私は、池袋でメンタルクリニックを開院していますが、大体毎日50名~60名、多い日は70名の患者さんを診ています。池袋には18件のメンタルクリニックがあるんですが、その全てが、そこそこ流行ってるんですよね。

どのクリニックも同じくらいの来院数があるのだとしたら、少なく見積もっても、50名×18=900人。池袋という地域だけでも、これだけの方がメンタルクリニックに通っているということになります。

もちろん、誤解されないように記しておくと、決してヨガニードラがこういった精神疾患に効果があるという話をしているわけではありません。しかし、こういった日本の現状の根底には「過度のストレス」という目に見えない負のエネルギーが影響をしているということを忘れてはならないと思うのです。

負のエネルギーを包みこむ。ヨガニードラを使って安心感を増やす

ヨガニードラ養成講座の様子

このストレスに対して、ヨガニードラでは一体どういうことをしているのか、という具体的なお話がありました。

ヨガニードラでは、自分の体に対する安心だったり、自己効力感に対する安心だったり、神経系が安心すること、免疫系がそんなに戦わなくても大丈夫って安心すること。体の中の荒ぶったエネルギーを鎮めて、こういった安心感を増やすことをしています。

と香先生。私たちはのストレスはもちろん、怒りや悲しみ、悔しさなどの負の影響を及ぼす感情はゼロになることはありません。しかし、

安心の種を大きく育ててくことで、負のエネルギーを包みこんでくれる。これも心配だし、これも不安なんだけど、何だか大丈夫な気がする。そんな根拠のない自分の体のシステムに対する信頼感を育んでいるってことをヨガニードラではフォーカスしているんですね。

そう言われて、何だかとてもほっとしました。

ストレスを小さくすること、無くすこと、それももちろん大事だけど、ゼロにはならない。でも、それ以上に大きな安心感で、それを包み込むことで、うまくバランスをとる。これを想像しただけで、楽になる気がしたのは、私だけではないはずです。

ストレスの解消法のはたくさんあると良い。ヨガニードラが広まりますように

香先生がボルスターを使ったチャイルドポーズをしている

もちろん、時には、私たちはストレスの原因をしっかり解決する必要もあります。それには勇気が伴うこともあるでしょう。

一番大切なストレス解消法は、自分の人生を歩むことです。

と香先生も講座の中でおっしゃっていましたが、そのためには、勇気をもって行動を起こすことも大切です。

もちろん、人それぞれ色んなストレス解消法があると思います。忙しい現代人。限られた時間の中で、そこに費やせる時間もまた人それぞれです。

ヨガニードラは、とてもアクセシブル(使いやすい)ものです。音を聞きながら横になるだけ。疲れていてもクラスに行って、楽しむことができる練習です。ストレスの解消法は複数持っていおくこと、その1つとしてヨガニードラの練習が広まればいいなと思います。

香先生のこのメッセージを聞きながら、この講座を聞いている、ヨガを指導する皆さんが、今度は自分の生徒さんへ。次々とこの輪が広まっていけばいいなと思いました。

香先生の優しさと想いがいっぱいに詰まっている講座。香先生が1人で伝えられる人数は限られているけれど、この講座を開催し、こうやって、この安心感を増やしていってくれる先生が増えたら、社会全体の安心感はさらに増えていきます。

ストレスを包み込むような安心感をヨガニードラで。

こうやって、社会全体が平和になっていけばいいなと思った時間でした。

次回のヨガニードラ養成講座も公開されています。次回は6月。まだまだ寒い日が続きますが、次回開催する頃には、暑い~と叫んでいそうです。