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こんにちは、ヨガジェネレーション企画部のかめこです。
宮城県在住のヨガティーチャーのさいとうなつみさん。内田かつのり先生から、解剖学を学び、今、キラキラと輝いています。
前回の第一弾のインタビューでは、解剖学を学び始めたきっかけをお話していただきました。
[ 前回の記事をチェック ]vol.01「私の知識で、安全なクラスができる?」それが解剖学を学び始めたきっかけ>>
仙台で内田先生の「実践ヨガ解剖学講座<基礎編>」を受講後、さらに内田先生から解剖学を学ぶために、1年に一度、上京するようになりました。そのために、日々のクラスも頑張れたそうです。
解剖学の面白さに触れて、勉強を始めたなつみさんのその後の様子をお届けます。
解剖学を勉強し始めたら、分からないことが増えてきた!?
「アナトミック骨盤ヨガ指導者養成講座」や「ヨガ×怪我 総合講座」を、受講しました。その講座の復習をひたすらやって、分からないところは自分で調べました。
でも、自分で解決できないことも、結構ありました。
かめ:分からないことがいっぱいあるって、分かっていることも増えているからだと思うんですよね。
そうなんですかね!だったら、嬉しいです。
かめ:内田先生の講座が種まきになって、あとはひたすらなっちゃんが自分で育てるというイメージが浮かびます。どうして解剖学の勉強を続けられているのでしょう?
とにかく楽しかったんです。筋肉の本とかを見てるのが好きだったのも、続けられた理由だったと思います。それと、自分が勉強することで、生徒さんの役に立てるという実感ができたので、それもまたモチベーションに繋がりました。だから、続けられたのかなって感じています。
かめ:生徒さんのどういう反応が印象に残っていますか?
怪我の講座を受けた後に、「実際にケガをしないようにするにはこうした方がいいですよ」というのをクラスで取り入れてみました。
そうしたら、「今まで全然違う動かし方をしていた」とか、「今まで痛かったポーズが痛くなくなった」とお話してくださったんです。やっぱり体のことを学ぶことは、ヨガインストラクターとして、すごく大事なんだなって感じました。
「無理しないでください。」から卒業。生徒さんときちんと向き合えるようになった!
かめ:なっちゃん自身に変化はありましたか?
心に寄り添いたいと思ってヨガの指導を始めましたが、体のことを無視して進んでしまわなくてよかったなって、心底思っています。今まで不安や怖さがあって積極的にコミュニケーションを取りに行けなかったところがあったけど、体のことをちゃんと勉強したからこそ、腰が引けないで接することができるようになったなって。
かめ:具体的に話してもらってもいいですか?
今までは「痛そうだな」っていう人を見た瞬間に、「話しかけられたらどうしよう…」っていうのが正直なところあったんです。どうしたらいいのかわからなくて。
「無理しないでください。」しか言えなかったので。それ以外の材料がなくてどうしたらいいのかわからなくて…正面から向き合うことができなかったと後悔した経験がたくさんありました。
生徒さんの体に関わるお仕事をしている以上、「私はこのままじゃ絶対ダメだ」って、思っていました。
でも解剖学を学んでから、きちんと正面から向き合ってお話を聞くことができるようになりました。分からないことは「分からないです」って言えるようにもなりました。そして、ちゃんとお話を聞かせていただいて、勉強してきたことを元にしながら調べて、そして、もう一回、生徒さんと向き合う。
腰が引けてしまうことなく、分かったふりをするのでもなく、等身大の私で、誠実に向き合えるようになったと実感しています。解剖学を学ぶことで、相手の身体だけではなく、心にも寄り添えるようになった気がしています。
かめ:素敵なお話ですね!
最近だと、「腰が痛い」とおっしゃっている生徒さんがいまして。ヨガトレーナープロコースで勉強した腰痛のこと、ケガの講座で勉強したヘルニアのこと、脊柱管狭窄症のこと、怪我の講座の問診票編で学んだこと・・・・とにかく、全部頭の中でぐるぐるフル回転させながら、お話を伺いました。
クラスにご参加いただく際の注意点や、ヨガでできること・できないことなど、具体的なこともお伝えできるようになっていて、「無理しないでね」だけじゃないコミュニケーションが取れるようになってきたなって、その時、実感しました。
その方からは、「いつも親身になって話をきいてくださって、すごく嬉しいです。」っていう言葉をいただいて。解剖学を学んできて良かったなと、本当に嬉しかったです。
実際、体が楽になったというお声もいただきました。その方とヨガトレーナープロコースで学んだ「筋・筋膜性腰痛の方のためのヨガ」のシークエンスを行ったのですが、「ヨガに行く前まであんなに重くて痛かった腰が、昨日家に帰ってからも、朝起きてからも、だいぶ楽になっていました。」とクラスの翌日に、わざわざご連絡くださいました。
かめ:感動ですねT-T
「生徒さんの喜ぶ顔が見られる」というのが、解剖学を学び続けるための大きな原動力になっています。解剖学を学ぶことは、大切な人を大切にするための引き出しを増やすことなのだと今思っていて。
解剖学を学ぶこと、堅苦しいことのように感じていましたが、実は大切な人をもっと大切にできるようになる、とても温かいものでした。
かめ:その生徒さんは、日常生活まで楽になっていますもんね。本当に素晴らしいですね。
皆さんのお役に立つことが出来るようになったっていうのが感じられたので、「解剖学から逃げなくて良かったかったな」って、本当に思っています。
内田先生は、正解にたどり着くまでの考え方を教えてくれる。
かめ:内田先生が伝えている「運動療法としてのヨガ」が、なっちゃんにはきちんと届いていますね。
内田先生は、答えを教えてくれるんじゃなくて、「こうやって考えていくんだよ」っていう考え方を教えてくれていると私は思っています。
例えば、怪我の講座で、5つの疾患のお話をするじゃないですか?でも、「それ以外の疾患が出てきたら太刀打ちできないか?」っていうとそうではないんです。
「どういうところを調べたらいいか」とか、「どういうところに注目していったらいいか」というのを、応用していけば、他のケガとか出てきた時もちゃんと自分で調べていけるんです。
100の答えを1個1個教えてもらうんじゃなくて、1個学んだらそこから派生させて、リンクさせてどんどん違うものに繋げていける。
6日間のティーチャーズトレーニングでいうと、
「このポーズはやったから分かる」「このポーズはやってないから分からない」
「この筋肉はやったから分かる」「この筋肉はやってないから分からない」っていうのではないんです。
新しいポーズや筋肉に出会っても、学んだことを応用して、教わった考え方を使っていけば、ちゃんと自分で調べていける。
答えを教えてもらうほうが簡単かもしれないけど、教えてもらったこと以外のことに出会った時に太刀打ちできないのかなと。
でも考え方を教わることで、教えてもらったこと以外に出会ったとしても、応用して向き合っていくことができると実感しています。それは一生役に立つ力だし、ものすごく大きな財産を内田先生の講座で得ることができたなと感じています。
かめ:すごいなー。
私は本当に先生に言われたことを地道にやっているだけというか、もともと頭が凄くいいわけでもないですし、器用でなんでもかんでもこなせるタイプでないので、ひたすら時間を掛けてやっているだけという。
かめ:尊敬します!
内田先生の講座って、別の講座で点として教えてもらったことでも、結局は全部線に繋がっているんだなって。オンラインで受け始めてから、そのことに気づけるようになりました。
点だったことがどんどん線に繋がってリンクしていくのがものすごく楽しくて、その楽しいっていうのも、勉強を続ける後押しをしてくれています。
[ 編集後期 ]
今回の記事を編集していて、腰が楽になった生徒さんの話のところで、感動して泣きそうになりました。誰かの役に立てることって、嬉しいですよね。なっちゃん、素敵なお話をしていただいてありがとうございました。